先日開催したHB WORK Competition Vol.4受賞者展での作品について詳細を記載いたします。
■作品購入について
HBギャラリーオンラインショップよりご購入いただけます。
■Description
コンペティションに入賞した作品は”感じる事をテーマに据えており、
本展覧会では”感じる”他、”考える”事をテーマに用いました。
「絵自体が何を示唆し、何を表しているのか」ではなく、
傍観者自身が主体に、自発性を持ち導く所に真価があると思慮いたしました。
視界に入る一瞬で”感じる”事から考える事への派生が、イラストレーションとして
殊更広告業の上では大事な事なのではないかと考えています。
※無論、クライアントさまが伝えたい”感覚”自体を更にブラッシュアップ出来るよう今後も精進したい所存ではございます。
人は何かを言われ行動に移る事も稀にございますが、
とりわけ自身で認識し嚥下する事で始めて成長出来、価値が生まれるのではないかと思慮いたします。
このようなくだりもあり、本作品はあえてパンらしく描かない事で
「宇宙に見える」「体内に見える」「生き物」に見える。
そして、「触れてみたい」「その先を見てみたい」等と様々なお声を頂戴いたしました。
多角的に物事を感じ考える事で、日常的に銘々の価値を導き共有する事が
現代の課題ではないかと思慮いたします。
■Concept:Boulangerie mur
制作する上で私が感じ見えたものは、モチーフそれぞれのドラマのような力強さや荘厳さが潜んでおり、
一種の「景観」として景色のように見えた視点で作成いたしました。
■Layout
ステレオタイプを危惧し、作品のキャプションは用意せず、
作品のプライスリストにのみコンセプト「Boulangerie mur」と記載いたしました。
またタイトルも同様に、Boulangerie mur_01~Boulangerie mur_05と数字のみを採番いたしました。
前述で述べたように、想像を掻き立たせたいところもあり作品はパンらしく描いていないものの、
考えが入り込みやすいtipとして、「Title: Boulangerie mur_01」のみパン全体が俯瞰できるような構図といたしました。
また、Boulangerie murとコンセプトを置いているため、私のロゴ「mur」をカッティングシートで背面に用い、
リーディングラインとして何度も眺める事が出来るよう配置いたしました。
Title: Boulangerie mur_01
HWD:H410×W410×D25mm(H490×W490mm)
Description:山岳のようなバケット
1枚目 キャンバス巻き込み前
2枚目 キャンバス巻き込み後
Title: Boulangerie mur_02
HWD:H180×W180×D25mm(H260×W260mm)
Description:砂丘のようなナン
1枚目 キャンバス巻き込み前
2枚目 キャンバス巻き込み後
Title: Boulangerie mur_03
HWD:H180×W180×D25mm(H260×W260mm)
Description:渓谷に流れる、白糸の滝のようなアップルパイ
1枚目 キャンバス巻き込み前
2枚目 キャンバス巻き込み後
Title: Boulangerie mur_04
HWD:H180×W180×D25mm(H260×W260mm)
Description:雪原を俯瞰したような、耳をカットした食パン
1枚目 キャンバス巻き込み前
2枚目 キャンバス巻き込み後
こちらの作品は、キャンバスへ巻き込んだ時に出来る奥行きの側面と
前面の繊維の流れが異なる為辻褄が合うよう制作いたしました。(面で作成していない)
1枚目の画像を目を細めてご高覧いただきますと、巻き込み時に前面にくる箇所がスクエアに浮かび上がってくるかと存じます。
Title: Boulangerie mur_05
HWD:H180×W180×D25mm(H260×W260mm)
Description:たゆたう水面のようなクロワッサン
1枚目 キャンバス巻き込み前
2枚目 キャンバス巻き込み後
This Post Has 0 Comments